あるべき姿をつくる

あるべき姿をつくり、それを実行していくのは困難なことである。

誰でも楽なことが好きだからだ。

得意先からの要求に対して、すべて飲み込んでいたほうが販売は楽である。

しかし、値引き要求も、返品も長い手形回収も、緊急発送もすべて顧客のいいなりになっていて会社が儲かるであろうか。

そのようなことで利益が出る会社はない。

あの仕入れ先は、緊急配送はしないが、納期が確実で、配送が定刻通り行われるからよい。

また、現金支払いをしなければならないが、それだけ安いからというようにならなければ、得意先は発注してこない。

これらは、得意先に厳しい要求をするのであれば、より厳しく自社を律していかなければならないということである。

そして、それを実行していくのが社長の仕事と認識しなければならない。

社長に問題解決能力がなければ、社員にも問題解決能力がなく、儲からない会社になってしまう。

その理由は、社長に、問題は何か、解決にはどうすればよいかを知らなければ手の打ちようがないからだ。

自分にないものを部下社員には求めないからである。

なぜ、掃除をする会社が儲かるのか会社内で徹底して掃除をすると、会社内の問題が具体的に見えてくることになる。