交際の心得

見合い後の交際も、最初の一、二回は仲人も交えてというケースもありますが、たいていは直接本人同士だけで進めていく方法をとっています。

まだ婚約が決まったのではなく、お互いをよく観察し合い、婚約にまで進めるかどうかの期間ですから、節度を守った交際をするようにします。

この期間は、交際を続けるうちに愛情を認めたら結婚しようという約束のもとでの交際ですから、相手に好感を持たれるように努めることが第一ですが、同時にありのままの姿を相手に知ってもらう必要もあります。

良いところを見せようと、やたらに見栄を張ったり、無理をすると長続きしませんし、やがて息切れしてしまうでしよう。

相手に関していろいろ知りたいと思うことは、相手も自分について知りたいと思っていることです。

まず、自分について自分のほうから語り、それから相手のことを聞き出すようにします。

結婚相手として選ぶかどうかを決める大事なことですから、正しい判断を導くために、この交際期間を効果的に利用するように心掛けます。

結婚へと進行した場合には、二人の結婚生活にかかわりを持つような問題、例えば家族のことや仕事のこと、二人の家庭のイメージなどを、ある程度、具体的に話し合うことも大切です。

◆縁談の返事の聞き方、伝え方
必要なデータをそろえ、コンピュータではじきだして、この答えは絶対に正解というようなわけには必ずしもいきません。

断られた時の相手への対し方も、仲人の心得の大きなポイントです。

「せっかく心配してあげたのに」とかいつまでも未練がましく、食い下がらないことです。

人それぞれに思うところがあるはずですし、断っているほうも決して愉快な気持ちではなく、申し訳ないと思っていることを、理解してあげましょう。

縁談を依頼した側から、持ち込まれた縁談を断られることもあります。

依頼者側が仲人に対して礼をつくすのは当然ですが、仲人は相手方を傷つけないように十分気を付けたいものです。

「いいご縁ですが、お年寄りが星まわりを気にしていらっしゃるようで」とか、「あまり良いお話で、あちら様には過ぎたご縁とおっしゃって」など、えん曲なロ実をつけ、相手には不満のないことを強調して、失礼のないようにします。


◆縁談断り状の例◆
師走の候、なにかとご多忙のこととお察しいたします。

先般は○○の縁談につき、ひとかたならぬお世話になり、厚く御礼申し上げます。

さて、ご返事が遅れておりましたが、本人によりますと、××様がご立派すぎてつり合わないと申し、踏躇している様子です。

親といたしましても無理な説得もできず、このうえは、もうしばらく機が熟すのを待ちたいと存じます。

ご好意にそむくようでたいへん申し上げにくいのですが、このお話は白紙に戻させていただきたく、よろしくお願いいたします。

いずれ近日中におうかがいし、おわび申し上げたいと存じますが、なにとぞ今後ともお見捨てなく、お心にかけてくださいますようお願い申し上げます。

縁談の返事の聞き方、伝え方

返事を聞くタイミングは難しいものです。

覚え書や写真を預けて帰ったあと、相手から早い時期に返事がくれば問題はありません。

もし、なかなか返事がない場合、一応こちらから意向を尋ねてみます。

このタイミングはあまり急ぎ過ぎてもせかせているようになるし、あまり遅過ぎても熱心さが足りないように思われることもありますので、慎重に頃合いを見はかることが大事です。

なかなか返事がないというのは、相手が迷っているということが多いので、「先方の方もよく存じあげていますが、いいお人柄ですから、一度お会いになって考えてみられたらいかがですか」などというように、誘ってみるのも効果的です。

それでもなお迷っているようであれば、決して無理強いはせず、「では、もう一度よくお考えになって」と相手に判断をまかせます。

無理にすすめたために、見合いの席上で、先方に不愉快な思いをさせてしまうこともないとはいえません。

相手方から承諾の返事がきたら、仲人はすぐ依頼者と相談をし、依頼者のほうでも見合いに応じるようであれば、見合いの準備をします。

人と人との問題ですから、いくら仲人が好ましい組み合わせと思っても、断りの返事を受ける結果となることも多いはずです。

縁談の持ち込み方

仲人を引き受けた場合は、周囲にふさわしい相手がいるかどうか考え、適当だと思う相手がいる時は、本人あるいは本人の親などに、結婚の意志があるかないか、それとなく打診をしてみます。

いきなり先方から預かった覚え書や写真を見せるのは、双方に対して失礼になります。

もし、自分の周囲に好ましい相手が見当たらない時は、信頼のおける親しい友人や親類などに「こういう人がいるのだけれど、あなたの知り合いに適当な人はいないでしょうか」
と、話をしてみるのも一案です。

「紹介したい人がいる」ということになったら詳しくその相手のことを問いただし、「この人なら」と思ったら、その人を先方への仲人役にたて、縁談を進めてもらいます。

打診の結果、結婚の意志があるとわかったら、「こういう人では?」と話を持ち出し、「では、一度写真や覚え書を」といわれてから、初めて預かった写真や覚え書を示し、人柄などについても説明します。

この時、仲人は何が何でも縁談をまとめなくてはといった押しつけがましい態度を避けることが肝心です。

相手にもいろいろ考えるところがあるでしょうから、写真や覚え書を渡し、一応の話を伝えたら、「ご両親とも(あるいはご本人とも)よくご相談のうえでご返事ください」といって引きさがります。


仲人の返事の聞き方

一方から交際を望む返事があった後で、他方の返事を聞く時、仲人としては、一方が交際を希望していることは、伏せておきます。

その理由は、もし他方が断った場合、断った側に相手が交際を望んでいることを知らせないことによって、多少なりとも断られた側への気休めになるからです。

双方が交際を希望したら、仲人は双方に対し「先様もご交際を望んでいらっしゃいますので、お二人で打ち合わせられて、ご自由にご交際を」と連絡をします。

どちらかが断ってきた場合、仲人は断られた方に対して

「いいお話だと思ったのですが、ご縁がなかったのでしよう。

また、良いお相手がいらっしゃったら、ご紹介させていただくように心掛けておきます」

と、相手の立場を考えて、余韻を残した断り方をします。

仲人は、見合いの本人の意思を左右するようなことは慎むべきですが、本人がどうしても迷って決心がつかずにいる時などは、第三者の冷静な目で判断してアドバイスしてあげましょう。

特にささいな点で悩んでいる時は、それが公平にみてあまり結婚生活に影響を与えるものではないとか、注意することによって直るたぐいのものであれば、それを指摘し、良い方向へ導くのも仲人の役目といえます。

◆見合いで判断に迷う時
なかなか決心がつかない時は、第一印象を思い出してみるという方法も、いいでしょう。

第一印象が当たっているということも、比較的多いものです。

同席した付き添い人の意見も貴重です。

自分では見落としたような点でも、他人は気が付いたりします。

仲人には「もうしばらく考える時間をいただきたい」とか「もう一度お目にかかれるようにお取り計らいくださいませんか」というように頼むのもいいでしよう。

自分で決めかねるからといって、他人の意見にまかせ過ぎというのは感心できません。

あくまでも自分の一生の問題なのですから、他人の意見は参考程度にして、自分自身で判断することが肝心です。


◆断られたら
せっかく、良い相手だと思って交際を希望したのに、相手から断られたりすると、ともすると未練がましく「もう一度考えてみていただけませんか」などと言いたくなるものですが、無理に交際にこぎつけたとしても、結局のところ良い結果に結びつきません。

断られたら、しつこく理由を尋ねたり、無理強いはしないことです。

まして先方の悪口を言うなどは、もってのほかです。

縁がなかったものとあきらめ、「大変残念なことですが、先様によろしくお伝えください」とあっさり引き下がり、

仲介の労に感謝し、「またいいご縁がありましたらお願いします」とあいさつするぐらいの心のゆとりが欲しいものです。


社長 結婚

見合いの場所・断り方

◆見合いの場所
席順は列席者の数や見合いの場所によって異なります。

仲人が、だれがどこに座るかを指示します。

最近ではこれにあまりこだわらず、また親の社会的地位や男性が上座などという習慣も意識せずに、本人同士が話しやすい席に着くことを主にした席順にする傾向があります。

特に女性には落ち着ける席を与えるとか、女性を美しく見せるように配慮し、光線が当たり過ぎたり、逆に影になったりしないように気をつけて席次を選びます。

和室の場合、両家の間で、仲人が上座、仲人夫人が下座に着きます。

洋室の場合は、仲人夫妻は下座(出入口に近い席)に着くのが一般的です。


◆見合いの断り方
相手に屈辱感を与えたり、自尊心を傷つけるような理由をそのまま述べるのはタブーですが、あまりあいまいなことでも失礼です。

上手な断り方としては、まず先方の長所を挙げ、そのあとで「趣味が違い過ぎて、とてもお気に入るようにはいかないと思いますので」とか、

「こちらがいたらな過ぎて、あきたらなく思われると存じますので」と、自分の側に原因を求め、へり下った形をとると良いでしょう。

「当方にはもったいないような方」とか「大変いい方」という言葉を忘れないことです。

こちらが断ったのに、先方がとても気に入って乗り気だったりすると、断る理由を深く問い返されることもあります。

その場合でも、あまり直接的に相手の欠点を指摘せず、適当な表現でやんわりと断るのがエチケットです。

お見合いでの二人だけの時間

最近の傾向として、見合いの席から場所を変えて、二人だけで話し合いを続ける時間を持つことが増えています。

二人の会話がはずんでいるようでしたら、ふつう仲人が頃合いを見はからって二人だけになる機会を作ります。

「散歩でも行って来たら」などとすすめられたら、素直に従うといいでしょう。

そうはすすめられても、どうも相手が気に入らない、二人だけになりたくないと思うこともあるはずです。

相手に失礼にならないように、適当な口実を考えて断ることもできますが、多少がまんをしてお付き合いするほうが、エチケットにかなうといえます。

しかし、無理をして付き合って、素振りで相手に嫌な思いをさせるのは、かえって失礼です。

そんなことなら、初めから適当に辞退したほうが相手も納得するでしょう。

もし、付き合うなら、最後まで相手に対して礼を尽くすことです。

二人きりになったからといって、あまり打ち解けてくだけすぎるのも考えものです。

若い人同士の気さくな会話は大いに結構ですが、腕を組んだり、肩を寄せ合ったりというのは、行き過ぎです。

二人の会話がはずみ、意気投合したとしても、見合いの日の付き合いはほどほどにしたいものです。

一、二時間といったところが妥当でしょう。

また、もしそのままデートを続けるような時は、一応、仲人に電話で連絡しておくことも忘れずに。

知ったかぶりはやめる

日ごろから博識を自認しているからといって、知らない話題については、はっきり知らないというべきです。

知らないというのが口惜しいからと、知ったかぶりで、かえってマイナスになることもあります。

横道にそれますが"白川夜船"は、現代ではぐっすり眠り込んで前後がわからないことというように解釈されていますが、本来は、知ったかぶりをそしる言葉なのです。

京都に白川(河)というところがあって、今でも北白川として残っていますが、法勝寺などがあって有名なところでした。

ある人が京都へ旅をしたというので「白川はどうだった」と聞いたところ、川の名と勘違いしたその男が「ああ、あそこは夜船の中で眠り込んでいたので」と答えたことから、知ったかぶりがばれて、もの笑いとなった話です。

それが現代まで伝わっているのですが、わからなかったら、はっきり分からないといった方がよいのです。

お見合いの席で出た話題を知らないというのは格好が悪いからと、適当にその場をつくろうと"白川夜船"の二の舞にもなりかねません。

知ったかぶりで答えて、後でもの笑いのたねにならぬようにしましょう。

ただもの笑いですめばよいのですが、そのために人格を疑われ、見合いはとにかく、後々の人生にひびくようなことがあったとしたら、取りかえしがつきません。

言葉というものは、ているものなのです。


再婚

見苦しい癖は治しておく

癖というものは、誰にでもあるものです。

昔から『無くて七癖』というように、自分ではまったく気づかず無意識にしていることですが、それが周囲の人に不快感を与えることが、往々にしてあります。

数え上げればきりがありません。

話に興がのってくると、やたらに人のからだを叩く人がいますが、叩かれたほうは思わずむっとするようなことがありますし、相手の話にふんふんと相槌を打つのもいやな癖です。

話している方は、なんとなくバカにされているように感じます。

ほほえましい癖、愛嬌のある癖もないではありませんが、冷静に自分を振り返って見て、悪い癖があったら治しておきましょう。

よく煙草を吸って、その煙を人に吹きつける人がいますが、相手が女性の場合は、ことに失礼です。

煙草を吸い終ると、すぐまた次のに火をつける、灰皿はたちまち吸殻の山です。

この人の肺の中は真っ黒だろうなと、思わずぞっとすることもあります。

煙草を吸う場合は、周囲の方に、ひと言断ってから吸う思いやりが必要です。

女性側にだって、癖はいろいろあります。

相手の話の途中で「ウソー」「ホントー」「ヤダー」を連発したり、笑うたびに手で口をおおったり、絶えずハンカチをもてあそんだり、髪型を気にして、しきりと手を添えたり、顔にふりかかる髪の毛を首を振ってはらったり・・・それがしょっちゅうだと、見苦しいばかりか、性格を疑われたりします。

とにかく、変に気どったり、構えたりしないで、日ごろのままの自分を表現するのがなにより大切です。

社長 結婚

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