■結婚祝賀会の開き方
結婚披露宴というのは、新郎新婦、または双方の両親が費用を出しあい、日ごろ世話になっている知人や恩人、先輩、友人、親戚などを招待して行なうものですが、最近は、新郎新婦の親しい友人や知人などが発起人となり、広く知友に呼びかけて、会費持ちよりでひらく〈結婚祝賀会〉というのが、さかんになってきました。
■結婚祝賀会の趣旨
この会費制の結婚祝賀会は、結婚というものは、たださえ、金がかかるものなのに、多額の費用をかけて、披露宴をひらき、招かれた者は、これに対して相当額のお祝いを贈るという習わしは、むだが多すぎるという考え方から生まれたもので、きわめて合理的な祝い方だといえます。
なかには、地方出身者が郷里で式と親類や地元関係者への披露宴を行ない、勤務地で、職場の仲間などに会費制の祝賀会をひらいてもらったり、地方出身者でなくても、親類だけを集めて披露宴を行ない、別に友人たちに会費制の祝宴をひらいてもらう人もあります。
また、会費制の祝賀会では、祝宴は会費の七~八割で済ませ、残額で新夫婦に記念品を贈る例も多いようです。
■結婚祝賀会の形式
したがって、祝賀会そのものは、ティー・パーティーか、カクテル・パーティー形式の簡素なものが多く、とても一流のレストランなどで、豪華な料理を楽しむというわけにはいきませんが、お互いに四角ばる必要もなく、気分的には豪華な披露宴よりも、かえって楽しいくらいです。
結婚祝賀会をひらくには、まず発起人となる友人たちが相談して、だいたいのプランをたて、新郎新婦の意向をたずねます。
そして、新郎新婦の同意を得られたら、会場をきめ、20日から1ヶ月の余裕を見て、案内状を印刷し、発送します。
その発送する先は、新郎新婦の意向をきいて、きめるわけです。