社長は「決定権」を部下に与えるべき

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「最終的な責任は、自分がとる」という社長の言葉を、自分にとって都合よく使うと、「おまえには決定権はない、決定するのは私だ」と、部下に責任を全部与えないことになります。

責任を与えることは、決定権を与えることです。

決定権を与えないと、現場で部下は動けません。

部下は、上司にいちいちおうかがいをたてないといけませんし、おうかがいをたてているうちに判断力がなくなってきます。


命令だけして情報を与えない社長があまりにも多すぎますが、こんなバカなことはありません。

勝ちたいという意欲があるのなら、命令と一緒に情報と決定権、そして責任を与えていかなければいけません。

「最終的な責任は自分がとる」と言う時、「責任」の意味を取り違えてはいけません。

部下に責任を与えるということは、部下に責任のしりぬぐいをさせるのではなく、決定権を与えることです。

社長の中には、とても細かく枝葉のところまで指示するのが好きな人がいます。

こんな社長の部下は、自分の意志では動けません。

どんなに枝葉のことまで指示したとしても、実際の現場では、分厚いマニュアルを見ても書いてないことが起こります。

上司は部下に指針とガイドラインを与え、あとは部下の判断に任せることが大事です。

実際には逆で、枝葉のことを細かく言う割りには、ガイドラインを与えていません。

だから部下は動けなくなるのです。

結局、「これやって、あれやって」と命令するだけで、部下に任せていないのです。