社長は「うちの部下は暗い」と言うべきでない

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暗い部下に対して「暗い」と言ってはいけません。

「おまえ暗いよ」と言ったら、部下はますます暗くなります。

体育会系の古い社長から見れば、たしかに今の若い部下は暗くて元気がないように見えます。

クールでさめているようにも見えますが、自分なりの価値観を持っています。

現代人特有の照れもあって、内側は熱いのですが、その熱さを外に出すのが照れくさいのです。

また、いろいろな情報の中で価値観を相対化していますから、「これしかない」
と熱っぽく語ることもあまりありません。


熱っぽくないからといって「おまえ暗いね」と言ってはいけません。

特に今の時代は、直接的にどなったりどなられたり、殴ったり殴られたり、叱ったり叱られたりという関係が、どんどん希薄になっています。

学校ではそんな経験をしなかったのに、社会に出て、いきなり殴ったり殴られたり、叱ったり叱られたりという理不尽なことの多い現場に回されると、つい暗くなってしまいます。

その部下に「おまえ暗いね」と言えば、ますます暗さに拍車をかけてしまいます。

「暗いね」と言うよりは、たとえば「電話に出る時は元気に出ようよ」「返事をする時には元気よくハイと言おうよ」と言うのです。

もちろん社長も率先実行し、部下にもそういう具体的なアドバイスをすることが大事です。

「暗い」と言われた人間は、自分ではどうすれば明るくなれるかわかりません。

明るくしようとして無理に明るく振る舞うと、ますますその人が暗く見えることがあります。

社長は、部下の性格をただ「暗い」と指摘するだけではなく、その性格をプラスに転じるためには、どうすればいいかを部下に教えてあげるのです。


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