有限責任会社と社長

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有限責任会社には二種類あって、ソシエテ・アノニム(SA)と呼ばれる株式会社か、またはソシエテ・ア・レスポンサビリテ・リミテ(SARL)といわれる有限会社です。

ソシエテ・アノニムの経営には、次の二つの形態があります。

まず最初の形態では、株主の代表から構成される取締役会(ル・コンセイユ・ダドミニストラシオン)があり、この取締役会はその会長(ル・プレジダン)を選びます。

この会長は、経営について完全に責任をもちます。

取締役会は、会長を補佐するために一名または数名の社長や副社長(ディレクトゥール・ジェネラル)を任命することができます。

もう一つはコンセイユ・ド・スルベイヤンスといわれる監査役会と、二名から七名の重役からなる執行役会から成り立つ二層制度です。

この場合、重役は監査役会からの任命を受け、会社の経営にあたります。

執行役会の決議は多数決で行われます。

SARLといわれる有限会社はふつう小さく、最高五十名の株主が、一名または数名のマネージャー(ル・ジェラン)を任命します。

その規模の大小を問わず、フランスの組織は中央集権的傾向を強くもっています。