フランスの社長の経営戦略計画

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資本主義国の中でフランスは、経済計画の擁護者として指導的立場にあり、東にある、いわゆる中央計画経済の国々よりもそれを見事に実施しています。

企業の社長が策定する経営戦略計画もまた、規模が大きく、しかも詳細にわたっています。

会社の規模が大きくなればなるほど、それはより精巧なものとなり、長期的なものになります。

原子力、高速列車、電子産業などは、長期的戦略的投資の典型ですが、それらは長年にわたる厳密な計画に沿ったものです。

その間の政府や経済の変化、そして一部の人の言葉を借りれば外部の状況、などには左右されませんでした。

フランスの産業政策が時には、よその国とくらべてややずれているようにみえるのは、このためです。

フランスでは計画はえてして帰納的となる傾向があります。

そこで求められるのは、予測というよりもむしろ未来に向けての直観的なビジョンです。

PDGは、自身の求める方向を決定し、詳細については、計画策定を担当する専門家たちに任せます。

これは、ある種の演繹的なプロセスであり、計画立案に参加するライン・マネージャーたちがアイディアやデータを集めてきますが、それらは権力構造にとって、時にはうまくそぐわないこともあります。