◆結婚式のスナップ写真は、写っている人全員に贈る
大勢の人が写っている写真をパッと見た場合、まずいちばん先に目をこらし、さがす視点は自分の顔の上だそうです。
人間はそれほど自分という存在にのみ関心の強い動物なのです。
自分が写っている写真は、たとえ後ろのほうで顔が半分欠けて撮れていても、もらうのがうれしいものです。
披露宴で新郎新婦を中心に、みんなで並んで写した記念撮影などは、むやみに贈るものではありません。
しかし、披露宴でのスナップ写真は、そのなかに写っている人の分は焼増しして全員に差し上げるとよいでしょう。
とはいえ、「こうした写真がたまる一方で」となげく方もあります。
同じ理由から、「贈らなくてよろしいから」と申します。
◆披露宴に参列してもらえなかった親しい人には、結婚写真を見せにゆく
先日、病気でふせっている知り合いの老婦人をお見舞いに行ったところ、
「よいところへ来てくださいました。いま試写会がはじまるところですから」
と家族の方に病室へ案内されました。
病室内のテレビには、花嫁が花婿に手をそえられて、いましもケーキにナイフを入れるところがうつりました。
とたんにパチパチと拍手がおこります。
ひと月ほど前に結婚したこの老婦人の外孫の娘さんが、結婚式に従兄の方が撮影したビデオとデッキを持参して、式や披露宴に出席してもらえなかったおばあちゃんのお見舞いに見えたのでした。
なによりもうれしいお見舞いを受けて、おばあちゃまは、その後メキメキよくなられたとききました。
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