本日は、ご両家の皆さま、まことにおめでとうございます。
ご紹介を賜りました塚田龍彦でございます。
新郎の原田君、おめでとう。
新婦の江梨さん、おめでとうございます。
原田君は、本日、新妻を迎え、晴れて夫婦になられたわけでございますが、日本では女性の配偶者のことをなぜ"つま"と言うかご存じでしょうか。
きょうは、ちょっとその話をしましょう。
実は、私、先日仕事でニューヨークに出かけまして、そのときに親しくしているアメリカ人から、「日本では、なんでワイフのことを"つま"と呼ぶんだ?まるで夫の添え物みたいではないか」と聞かれて、説明に困ったことがありました。
そのアメリカ人は、日本通で、和食の刺し身の添え物である"つま"と、ワイフの"つま"が同じ発音の言葉であることを知っていたのです。
私の調べたところによると、"つま"という言葉の本来の意味は、男にとっても女にとっても、それぞれの配偶者のことであり、男のほうを
"夫"と書くようになってからも、それを"つま"と呼んでいたのです。
ですから、妻が夫の添え物であるというのは、根本的な間違いだということです。
ついでに申しあげると、刺し身のつまのほうも、決して添え物ではなく、同等の価値があり、刺し身のたんぱく質に海草や新鮮な生野菜を組み合わせることで、栄養のバランスがうまくとれるようになっているわけです。
私は、このことを調べて、翌日、そのアメリカ人に説明したところ、大いに納得してくれまして、日本が昔から男尊女卑の国ではなかったことを驚いておりました。
「つまに関する話はつまらないからやめろ」と言われそうですので、これくらいにしましょう。
新郎新婦のおふたりには、新しい時代の夫婦として、男女平等の立場を貫きながら、共に幸せへの道を歩いてください。
男女平等とは、男女がまったく同じ仕事をするのではなく、お互いの特性を生かして相手の欠点や短所を補い合いながら、ふたりの夢や目標を達成していくことだと思います。
そんな夫婦になってください。
会場の皆さまも、このふたりをどうか温かく見守ってあげてください。
つまらない話で恐縮です。
ありがとうございました。