新郎は切り込み隊の精鋭

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野中将吉郎でございます。

本日は、このおめでたいお席にお招きをいただき、お祝いを申しあげる機会を得まして、たいへん光栄に存じ、感謝いたしております。

新郎の松浦君は、私どもの会社へ入社されましてから、はや六年目を迎えておりますが、私が責任をあずかっております販売部では、今や松浦君はなくてはならない存在であり、前途が大いに嘱望される若手社員の一人でございます。

企業における販売部という部署は、人間の体にたとえますならば手足のようなもので、どんなに頭脳や内臓の働きがよくても、手足が活発に動かなければ、思いどおりの行動をとることができません。

私の趣味を引き合いに出して恐縮ですが、将棋の駒でいうならば、いわゆる切り込み隊としての桂馬、香車、あるいは歩のようなものでありまして、決して王を守る金将や銀将、大所高所から攻め込む飛車角ではございません。


販売部は、いわばそうした人間の手足、将棋の先陣駒にも似た性格を持っており、松浦君にもこのことをあえてご理解願って、今後の仕事に生かしていただきたいと存じます。

そのようなわが販売部における松浦君の実績はたいへん優秀でございまして、月間の販売目標を掲げたグラフの線は、毎月のようにほかの人たちのそれを上回っており、いまだかつて三位以下に落ちたことはございません。

まさに切り込み隊の精鋭であります。

その松浦君が、三年越しの恋を実らせてご結婚され、こんな喜ばしいことはありません。

心からお祝い申
しあげる次第です。

おふたりへのせめてものはなむけとして、私は、「幸せの花は、和やかな心の庭に咲く」という言葉をお贈りしたいと存じます。

新郎新婦の末長きお幸せとご両家のご繁栄を心からお祈りし、私のお祝いの言葉とさせていただきます。


社長 結婚