人の潜在能力は無限である

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ご紹介にあずかりました西田二郎でございます。

本日は、わが研究開発室の若き俊才である東山大地君が、盛大なる華燭の典を挙げられましたことは、まことにおめでたく、心からご祝福申しあげる次第でございます。

本日のこのお喜びをもちまして、東山君の研究技術者としての、また社会人としての存在は、いっそう重みを増し、飛躍を遂げていかれることを期待しております。

ところで、私どもの研究開発の仕事に関係してくる話でございますが、科学的な大きな成果には必ず一定の法則があって、日に夜をついで考えに考え抜いたあげくの休息の折に、ふっと天啓のような閃きがわいてきて、それが大発明・大発見につながる、と言われております。

かのエジソンやニュートンも、例外ではありませんでした。

功利主義、実用主義を旨とするプラグマティズムの学者も、こうしたことに注目し、これを哨潜在能力の活用」として、その引き出し方を説いており、アメリカなどでは最近、各分野の研究やビジネスで重視され

るようになっております。

要するに、過度の精神集中の後のリラックスが潜在能力を引き出し、大きな成果を生み出すというわけでございまして、私のような微微たる研究者でも、何らかの研究成果をあげたときには、そのような経験をしております。

人間の潜在能力は、無限だと言われております。

若い東山君も、どうか今の私の話をヒントにして、新しい分野の開発に意欲的に取り組んでいただきたいと思います。

また、これから新郎新婦のおふたりがお迎えになる結婚生活について私なりにひと言申しあげますならば、結婚生活というものは、いつも順風満帆というわけにはいきません。

激しい風雨に襲われて、ときには難破しかかることだってあるでしょう。

しかし、そのような夫婦の危機を乗り越えられるのは、ふたりの愛の力と知恵であり、ふだんの心がけと努力の積み重ねにほかなりません。

これから新しい旅立ちをするおふたりは、なにぶんにもまだお若く、人生経験も豊富ではありませんので、どうか皆さま、このおふたりに心からのご支援を賜りますようお願いいたします。

新郎新婦のお幸せをお祈りいたしまして、結びとさせていただきます。