男を磨き、女を磨く十か条(社長スピーチ集)

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皆さま、本日はまことにおめでとうございます。

ご紹介いただきました森山紀夫でございます。

本日は、雲一つない好天に恵まれ、新郎新婦の門出を祝うにふさわしい一日と、心からお喜びを申しあげます。

私のもとで働いていただいている新郎の戸部君をひと口で評しますと、近ごろではなかなか得がたいファイトマンでございます。

どんな分野にも失敗を恐れずにチャレンジし、自分の信念に基づいて仕事に当たられており、私はたいへんに心強く思っております。
私どもの支店の業務では、何事にも堅実第一主義に陥りがちで、そのためにややもすれば覇気がなくなるきらいがございます。

その点、戸部君は果敢なチャレンジ精神の持ち主であり、わが支店に絶えず活気をもたらしてくれています。

と申しましても、戸部君は決して猪突猛進するのではなく、彼なりの綿密な計算と情報の裏付けがあるケースがほとんどで、これは日ごろの地道な努力がなければできないことでございます。

将来は必ずや、会社を背負って立つ存在になられることでしょう。

その戸部君はテニスを大いに愛され、余暇にはラケットを握って汗を流し、楽しみながら体力の増強にも励んでおられます。

テニスといえば、有名なジミー・コナーズの友人で、スポーツ心理学を研究しているジム・レーカーという人が、十か条から成るメンタル・タフネス理論なるものを唱えており、ビジネスマンにも応用できるものとして、ちょっとしたブームを呼んでおります。

ご存じでしょうか。

かいつまんでご紹介いたしますと、(1)ユーモア感覚、(2)呼吸のコントロール(腹式呼吸)、(3)ダイエットの心がけ、(4)健康と体力向上のためのエクササイズ、(5)ビジュアライゼーション、つまり自分にとってよいイメージを思い描くこと、(6)やる気、(7)積極性、(8)ストレスとの上手なつき合い方、(9)問題の解決能力、(10)クセを持つこと(仕事に入るときにひざをたたくなど)の十か条です。

以上、お耳ざわりだったかもしれませんが、この十か条は、私たちの毎日の仕事でも、また、男を磨き、女を磨く有効な方法でもありますので、新郎新婦へのはなむけとしてあえてご披露いたしました。

皆さまのご声援に支えられながら、おふたりが幸せなご家庭を築かれますようお祈りして、私のお祝いの言葉に代えさせていただきます。