二人が婚約の決意を報告してきたら、仲人としてはほんとうにうれしいものです。
最近では若い二人が直接、互いの意志を確かめあって結婚の約束をするのが普通です。
仲人は二人を心から祝福し、両家に出むいて婚約の儀をどうするか、相談を始めます。
一方が結婚の意志をかためたのに相手の気持ちがわからないという場合には、仲人の方で確かめます。
仲人にこういう相談を持ってくるのは女性が多いのですが、こちらが結婚したがっていることはふせてそれとなく意向を聞き、その反応をみて、交際を打ち切るか、交際期
間をのばすかなどを考えます。
結婚すれば、長い人生をともに歩むことになります。
そしていつか壁にぶつかったとき、この人は自分が結婚相手に選んだ人なのだからという想いが気持ちの支えになることがあるものです。
見合いから婚約までの交際期間は一般に三ヵ月くらいが多いなどといいますが、二人が納得してこそ婚約も意味あるものになるのです。
また本人たちは結婚したいのに、親や家族が反対している場合もあるでしょう。
仲人は二人の性格や交際の具合を公平な目で見守り、本人たちの幸せのために力をつぐしたいものです。
婚約・結納の段階から仲人を頼まれることはよくあります。