結婚式の媒酌人はどういう立場で挨拶するかということですが、媒酌人は他の招待客とちがい、招待する側、主催者側にはいります。
招待側の中心は当然、本人と両家になりますから、媒酌人が同じ主催者側である新郎新婦に祝福の言葉を贈ったりするのはおかしい、という意見もあるわけです。
しかしそこまで徹する立場でもありません。
気持ちの上では新郎新婦の親がわりでいいのですが、「本日は粗末な心ばかりのおもてなししかできず恐縮です・・・」などと両親になりかわったような挨拶をするのはさけましょう。
スピーチの内容について、気をつけたい点を述べてみましょう。
まず、(1)の最初の自己紹介ですが、これはごく簡単に、さらりと述べるようにします。
本人たちとの関係がわかればいいのであって、ここで自分の会社の宣伝や両家との関係、父親との交友関係などに脱線するのは聞き苦しいものです。
(2)の結婚式が無事とどこおりなく終了したという報告は、型どおりでもいいでしょう。
しかし、(3)の新郎新婦の紹介が無味乾燥では、いくら流暢なスピーチでもいい挨拶とはいえません。
「新郎は・・・大学を優秀な成績で卒業された秀才」「新婦は・・・大学を立派な成績で卒業された才媛」といった決まり文句ばかりつづくようではそらぞらしすぎます。