媒酌人は、本人の子どものときのこと、両親や家族、学生時代、職場のこと、将来の目標など、たくさん材料を集め、それをもとに自分の言葉で具体的に語ってこそ、本人たちの魅力が参列者に伝わるのです。
「それを見て、私はこの男は若いけれどたいしたものだと感心したものです」といった自分の感想を入れるのもいいでしょう。
なお、媒酌人のスピーチは挨拶であって祝辞ではありませんから、本人たちへのお
祝いの言葉と励ましは簡略にまとめます。
招待客に新郎新婦への援助をお願いする部分と結びはある程度型どおりでかまいません。
当事者または司会者から持ち時間の指定がない場合、媒酌人挨拶は
五分間でどれだけのことが話せるか、話す内容や言葉づかいは適当か、必ず文章にしてみましょう。
ゆっくり話した場合、五分間でだいたい一〇〇〇字前後になります。
四百字詰原稿用紙で二枚半から三枚弱くらいです。
ぎず話したい内容を箇条書きにし、次に順序を考えて草稿をまとめます。
原稿の分量が目標におさまったら声を出して練習します。
言いにくいところなどを直しながら、ほぼ暗記するまでくり返し練習しましょう。