ただ今、紹介にあずかりました山川大助でございます。
風も薫るこの5月の佳き日、ご多用中にもかかわりませず、かくも多勢の皆様におこしいただきまして、まことにありがとうございます。
両家に代わりまして厚く御礼申しあげます。
先ほど、当会館の神前におきまして、おごそかに、竹島、佐藤両家のご婚儀が相ととのいましたことを、媒酌人をつとめました者として、ご報告いたします。
新郎新婦をはじめとし、ご両親、ご親族の皆様にはどんなにお喜びでございましょうか。
心からお祝い申しあげます。
新郎、竹島一郎君は、竹島家のご長男として生まれ、ただ今三十歳。
成践大学経済学部を卒業後、東日本商事東京支社に入社、営業マンとして、その将来を嘱望されております。
私はこ父君の竹島紳助氏とは、同業の税理士仲間として親しくおつき合いいただくこと二十年、一郎君がご両親の深い愛情に包まれて、立派に成人されたその経緯を、この目でつぶさに眺めてまいりました。
新婦の佐藤敦子さんは、横浜市港北区のご出身で、中学校長をしてこられました佐藤良一郎、富子ご夫妻のご長女で、二入のお兄さんがおられます。
明治大学文学部卒業後、私の経営します税理事務所に勤めてこられました。
友人、知人の皆様はすでにご存知のように、明るく、素直なお嬢さんです。
先年の夏でしたが、一郎君の父君より、良い娘さんがいたら紹介してくれと、会合の席のよもやま話のような形でしたが話があり、私は「ウン、とてもいい娘がいるよ」と、ニツ返事で答えたわけなのですが、そのときには既に敦子さんのことが脳裏に浮かんでいたという次第なのであります。
さっそく、敦子さんのご両親にも打診しまして、一郎君とのお見合いの席に引っぱり出したわけでございます。
その後お二人はデートを重ね、本日私がこの場に立たせていただいております。
一郎君、敦子さん、今日は本当におめでとう。
二人の出発を皆様がこのように祝福してくださっています。
幸せな家庭を築いてください。
また、皆様にもお願いがございます。
何と申しましてもまだ若い二人のことです。
健康ではつらつとしたカップルですが、未熟な面
も多いと存じます。
どうぞ皆様のお力添え、ご叱咤を願い、見守っていただけますようお願いいたします。
はなはだ至らぬ挨拶でございました。
ご無礼お許し願います。
本日はどうもありがとうございました。結婚相談所