仲人を引き受けた場合は、周囲にふさわしい相手がいるかどうか考え、適当だと思う相手がいる時は、本人あるいは本人の親などに、結婚の意志があるかないか、それとなく打診をしてみます。
いきなり先方から預かった覚え書や写真を見せるのは、双方に対して失礼になります。
もし、自分の周囲に好ましい相手が見当たらない時は、信頼のおける親しい友人や親類などに「こういう人がいるのだけれど、あなたの知り合いに適当な人はいないでしょうか」
と、話をしてみるのも一案です。
「紹介したい人がいる」ということになったら詳しくその相手のことを問いただし、「この人なら」と思ったら、その人を先方への仲人役にたて、縁談を進めてもらいます。
打診の結果、結婚の意志があるとわかったら、「こういう人では?」と話を持ち出し、「では、一度写真や覚え書を」といわれてから、初めて預かった写真や覚え書を示し、人柄などについても説明します。
この時、仲人は何が何でも縁談をまとめなくてはといった押しつけがましい態度を避けることが肝心です。
相手にもいろいろ考えるところがあるでしょうから、写真や覚え書を渡し、一応の話を伝えたら、「ご両親とも(あるいはご本人とも)よくご相談のうえでご返事ください」といって引きさがります。