縁談の返事の聞き方、伝え方 その2・縁談断り状の例

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◆縁談の返事の聞き方、伝え方
必要なデータをそろえ、コンピュータではじきだして、この答えは絶対に正解というようなわけには必ずしもいきません。

断られた時の相手への対し方も、仲人の心得の大きなポイントです。

「せっかく心配してあげたのに」とかいつまでも未練がましく、食い下がらないことです。

人それぞれに思うところがあるはずですし、断っているほうも決して愉快な気持ちではなく、申し訳ないと思っていることを、理解してあげましょう。

縁談を依頼した側から、持ち込まれた縁談を断られることもあります。

依頼者側が仲人に対して礼をつくすのは当然ですが、仲人は相手方を傷つけないように十分気を付けたいものです。

「いいご縁ですが、お年寄りが星まわりを気にしていらっしゃるようで」とか、「あまり良いお話で、あちら様には過ぎたご縁とおっしゃって」など、えん曲なロ実をつけ、相手には不満のないことを強調して、失礼のないようにします。


◆縁談断り状の例◆
師走の候、なにかとご多忙のこととお察しいたします。

先般は○○の縁談につき、ひとかたならぬお世話になり、厚く御礼申し上げます。

さて、ご返事が遅れておりましたが、本人によりますと、××様がご立派すぎてつり合わないと申し、踏躇している様子です。

親といたしましても無理な説得もできず、このうえは、もうしばらく機が熟すのを待ちたいと存じます。

ご好意にそむくようでたいへん申し上げにくいのですが、このお話は白紙に戻させていただきたく、よろしくお願いいたします。

いずれ近日中におうかがいし、おわび申し上げたいと存じますが、なにとぞ今後ともお見捨てなく、お心にかけてくださいますようお願い申し上げます。